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2022.09.14 17:46
出版社の青幻舎から、アメリカの写真家 ソール・ライターの「ストリート・フォト」を収録した新刊書「まだ見ぬソール・ライター」が2022年8月に発売された。同氏の全貌を伝える「ソール・ライターのすべて」に続き、未公開の「ストリート・フォト」を76点収録している。
「ソール・ライターのすべて」では、仕事としての「ファッション写真」、プライベートなモノクロ「ヌード写真」、そして「ストリート・フォト」の3つの柱でソールの全体像を伝えた。そのなかでも、ソールの真骨頂といえるのが「ストリート・フォト」である。
2013年に亡くなる直前、ソールはギャラリストとして晩年深く親交したマーギット・アーブに自分の作品を託したという。その後、マーギットは、夫のマイケルとともにソール・ライター財団を設立。
アトリエに無造作に遺されたままになっていた、数万点に及ぶ膨大な数のカラースライドをデジタル化する「スライド・プロジェクト」に取り組み、約10年の歳月を経て、その成果として同書の刊行に至った。
今回は、厳選された「ストリート・フォト」とともに、プロジェクトの経緯で発見された新事実をはじめソールの思考と技術の秘密に迫るエッセイ、アーカイブデータを収録。これまでにない大判サイズ(A4変型)で、日常の景色を「一幅の絵画」に変えてしまうソールの色彩と構図の妙を楽しむことができる。
書籍「まだ見ぬソール・ライター THE UNSEEN SAUL LEITER」
- 編著
- ソール・ライター、マーギット・アーブ、マイケル・パリーロ
- 定価
- 4,180円(本体3,800円)
- 判型
- A4変、総頁:160頁
- 詳細
- https://www.amazon.co.jp/dp/4861528909