山梨県富士吉田市を舞台にした布の芸術祭
「FUJI TEXTILE WEEK 2022」開催

織物産地である山梨県富士吉田市では、2つのイベントを組み合わせたハイブリッド展「FUJI TEXTILE WEEK 2022(フジテキスタイルウィーク)」が、2022年11月23日(水)から12月11日(日)まで開催される。

国内外のアーティストによるアート展「織りと気配」では、テキスタイルを素材にした作品や、機屋との共同作業で作り出したユニークな作品を展示。柔らかく風でなびく作品や、不定形の形状をえがく作品が楽しめる。織物の街・富士吉田市において、テキスタイルとアートの役割や機能を問い、新たな可能性を探るという。

▲産地展《WARP&WEFT2021》 撮影 吉田周平

また、産地の歴史や現代のテキスタイルシーンを紐解く産地の展示会「WARP&WEFT」では、過去から現在にかけて受け継がれ生まれてきた生地やプロダクトを、山梨ハタオリ産地の系譜とともに展示販売。クリエイターやデザイナー向けに生地の可能性を提案する会場も設置する。

▲村山悟郎 同期/非同期時間のセルオートマトン[手描き]
2019 紙に色鉛筆 110×200cm 撮影:表 恒匡

近代化の流れとともに、日本のテキスタイルをとりまく産業が海外の産業スケールに押され、各産地の生産量も減少している。そのなかで、富士吉田市のテキスタイルシーンでは、地方創生への眼差しが増え、産業の再生を図るプロジェクトが立ち上がり、クリエイターが訪れるなど、現在多様な変化が起こっているそうだ。

▲安東陽子 参考イメージ
《台中国家歌劇院/ 伊東豊雄建築設計事務所》

▲高須賀活良 土から始まるキャンバス(小)

▲YUIMA NAKAZATO 過去参考イメージ
《Spring/Summer 2022 “LIMINAL”》Photo: Luca Tombolini

▲落合陽一 参考イメージ

2年目となる今年は国外からもアーティストを招へい。現代アートをはじめ、ファッションや建築、テキスタイルデザインなど、さまざまな背景をもった作家の出展により、富士山麓の織物産地から世界に向けて「テキスタイルの未来」を発信するとしている。End

FUJI TEXTILE WEEK 2022

会期
2022年11月23日(水)~12月11日(日) 10:00~16:00
※期間中の水曜~日曜日開催、月曜~火曜は休み
会場
山梨県富士吉田市下吉田本町通り周辺地域
詳細
https://fujitextileweek.com/