安藤忠雄 の個展「時をつなぐ建築」が開催中
写真作品やドローイングなど計22点を展示

▲安藤忠雄「ブルス・ドゥ・コメルス」、2022年、アーカイバル・ピグメント・プリント、841 x 1189 mm © 2022 Tadao Ando

建築家・安藤忠雄による個展「時をつなぐ建築」が、2022年8月13日(土)まで東京・六本木のアマナティーアイジーピーにて開催中である。

会場では、同展に合わせ発表される新作「ANDO BOX VII」より写真作品4点、模型作品2点、さらには安藤直筆のオリジナルドローイング、2019年に発表された自身のポートフォリオ集「ANDO BOX VI」より写真作品15点の計22点を展示している。

「ANDO BOX VII」では、17世紀に建設されたヴェネツィアの旧税関「プンタ・デラ・ドガーナ」、そして18世紀に建設され、21世紀初頭まで稼働していた商品取引所「ブルス・ドゥ・コメルス」という、2つの歴史的建造物の再生プロジェクトにフォーカス。ドローイング・プリントに緻密に書き込まれたディテールと、300分の1スケールで再現されている模型は、再生における安藤建築の構造を理論的に説明している。

▲安藤忠雄「時をつなぐ建築」展示風景 amanaTIGP 2022年7月9日ー8月13日 Photo: Kenji Takahashi

▲安藤忠雄「時をつなぐ建築」展示風景 amanaTIGP 2022年7月9日ー8月13日 Photo: Kenji Takahashi

▲安藤忠雄「時をつなぐ建築」展示風景 amanaTIGP 2022年7月9日ー8月13日 Photo: Kenji Takahashi

▲安藤忠雄「時をつなぐ建築」展示風景 amanaTIGP 2022年7月9日ー8月13日 Photo: Kenji Takahashi

また、「ANDO BOX VI」の15点の写真群は、安藤が活動の過程で追い求めてきた「建築の光」を、自身で撮影した作品である。

かつて自身が感銘を受け、今でも忘れ難い建築として言及するロンシャン礼拝堂のような、静かで柔らか、それでいて人々の心の中に永遠に生き続けるほどの強烈な美しさを持つ光を追い求め、現代建築を牽引する存在となった現在まで、様々なプロジェクトに取り組んでいる。「光の芸術」とも称される写真というメディウムを通して安藤建築と対峙することで、光について熟慮することができるだろう。End

安藤忠雄 「時をつなぐ建築」

会期
2022年7月9日(土)~8月13日(土) 12:00~18:00
定休日
日曜・月曜・祝日
会場
amanaTIGP(東京都港区六本木5-17-1 AXISビル 2F)
詳細
https://www.takaishiigallery.com/jp/archives/27058/