NEWS | 建築
2022.07.25 15:40
黒川紀章建築都市設計事務所とLAETOLIは、現在解体中の「中銀カプセルタワービル」を、NFTを活用することでリアル空間(現実空間)とメタバース空間の両方で再現すると発表した。
故黒川紀章が設計した中銀カプセルタワーは、メタボリズムの代表作として世界的に有名な建物。1972年の竣工から築50年が経過し、老朽化やアスベストの問題などから解体が決定し、2022年4月より解体作業が始まっている。
今回の再現では、同事務所が著作権を所有する建築図面に基づき、3DCADデータを作成。このCADデータに基づき、リアル空間で中銀カプセルタワーを建設、利用、販売などができる権利をNFTとして、世界で唯一、1エディションを販売する。
また、NFT自体は2エディションを発行するが、1つは同事務所が所有し、もう1エディションが販売される。オークションはNFTマーケットプレイス「OpenSea」で開催している。
同NFTは、黒川設計事務所が所有する著作権に基づく世界で唯一の作品であること、世界でただ一人(一社)が利用できる権利であること、リアル空間・メタバース空間において中銀カプセルタワーを再現できるだけでなく、さまざまな事業を独占的に行える可能性があるとしている。