NEWS | 建築
2022.06.08 14:30
東京大学 生産技術研究所 インタースペース研究センター 豊田研究室は、「ゲームAI/ゲームエンジン」「BIM」「ブロックチェーン/NFT」の3つの核をベースとした「3領域連携」の研究体制を構築したことを発表した。
豊田研究室は、産学連携の活動を通して、デジタル技術と都市・建築の融合に関する領域、特に「コモングラウンド」と呼ばれる新しい分野に関わるリサーチおよび基礎技術開発を行っている。
今回の発表によると、建築物のモデリングを行うBIM(ビルディング インフォメーション モデリング)はこれまで、静的なデータ体系として扱われてきたが、これをゲームエンジンという動的なデータ体系を通し、竣工後の活用可能性に接続することで、コモングラウンドの社会実装を促進するものになるという。
また、BIMという建設業界で使われる高度なデータアセットを、NFTおよびブロックチェーン技術を通じて、より広範な社会インフラでのデータ流通へ可能性を拡張することを目指している。
さらに、ゲームやVR空間内でのデータセットは、ブロックチェーンおよびNFTと接続することで、デジタル拡張領域での新たな市場開拓の可能性を模索することにもつながるそうだ。
同研究室は、これらの3領域を相互補完し、連携する研究体制はこれまで例がないと語る。今回構築された研究体制について、サイバー空間とフィジカル空間の境界領域(インタースペース)に両空間の高度な連携の基盤を設計し、その体系化と社会への実装を目指すうえで、その重要な基盤として欠かせないものだとしている。
なお、2022年6月10日(金)にはキャンパス公開イベント「インタースペースとは何か? その実装領域と可能性」を開催。豊田研究室に新たにリサーチフェローとして参画した3名を迎え、今後のインタースペースの実装領域と可能性やセンターが担うべき役割と将来の展望について議論し、実際の研究内容についても解説する。
キャンパス公開イベント「インタースペースとは何か? その実装領域と可能性」
- 日時
- 2022年6月10日(金) 14:00~16:30
- 形式
- オンラインウェビナー(事前申し込み制、当日まで申し込み可)
- 事前申込
- https://u-tokyo-ac-jp.zoom.us/webinar/register/WN__m1I_QMbRz6xCon2Od6pgA