デザイナー・写真家の岡崎直哉による個展「テーブルの上 小さな風景」が、大阪・梅田にある「+S」Spiral Market 大阪のギャラリースペース「+S Gallery」にて、2022年6月13日（月）から7月17日（日）まで開催される。会期後は東京都内でも巡回する予定だ。

CDジャケットや映画ポスターなどを手がけるグラフィックデザイナーの岡崎は、2005年より本格的に写真家としての活動を開始。日本各地にひっそりと潜む昭和的なランドスケープや日常のワンシーンを写した、どこかノスタルジックで浮遊感のある作品を発表している。

今回は、タイトルにもある、テーブルの上に広がる日常の風景をとらえた新作や、撮り下ろしの大阪の風景を用いたポストカード、便箋などのアイテムを紹介する。

▲岡崎直哉「テーブルの上 ⼩さな⾵景」出展作品（⼀部）

「しばらく旅に出ることができなくなり、ぼくはすこし風景写真を失いかけていた。でも、何げなく撮った1 枚の写真がきっかけとなって、身近にある風景をみつけることができた。風景が広がるのは扉の外だけじゃないってこと。ぼくはテーブルの上に、小さな風景を見つけた」と語る岡崎。

遊び心とバランス感覚が共存する風景写真は、外の世界へと開かれた窓のように、私たちの暮らしに心地よい風を運び入れてくれるという。梅雨の季節に室内を柔らかな光で満たす、岡崎の世界を楽しむことができるだろう。

▲岡崎 直哉