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2022.05.25 11:00
アビリティデザインカンパニーのNODは、循環型社会の実現への取り組みである「RECAPTURE」の一環として、企業の廃棄物を素材として再利用し、3Dプリンターでオーダーメイドのプロダクトを作るプロジェクトを開始している。
同プロジェクトは、卵の殻や酢酸セルロースといった⽣分解性バイオマス素材や有機廃棄物などを3Dプリンターで加⼯・再利⽤し、什器を製造する取り組みである。これまでは素材の調達先と製品の使用先の企業は別々だったが、今回は自社から出た廃棄物を自社で使う什器として再利用。その第1弾として、鹿島建設および明治と協業した。
また、明治は、チョコレートを製造する過程で排出され、捨てられるカカオ豆の外皮「カカオハスク」を使用した什器を手がけた。
鹿島は、同社オフィスのカフェスペースから出たコーヒーかすを使ったテーブルを製作。ヨコハマSDGsデザインセンターが入居する横浜市西区の複合オフィスビル「横濱ゲートタワー」のまちびらきイベントにて展示した。
このプロジェクトを通じて、作り手がクリエイティビティを発揮しながら、素材の面から環境負荷の低い都市を作ることを目指しているというNOD。今後も人の可能性を最大化するために、さまざまな領域のデザインに取り組むとしている。