廃棄される有田焼の「生地」を
再解釈して循環させる「kiji arita」

▲© Ronald Smits

いつかは産業廃棄物になるかもしれない有田焼の生地(キジ)を再解釈し、新たな光を当て循環させるプロジェクト「kiji arita」は、ポップアップ「kiji arita Exbition 2022 with 530week」を、2022年5月25日(水)から5月30日(月)まで東京・渋谷の渋谷ヒカリエ 8/COURTにて開催する。

▲© Ronald Smits

▲© Sander Wassink

「kiji(生地) 」とは、絵付けや釉薬が施される前の素焼きの形状のこと。有田焼のなかでも、時代の変化についていけず、倉庫に眠っている生地があるそうだ。そこでkiji aritaは、戦後から現代までに作られた生地を使用し、有田焼を新しく解釈した再生テーブルウェアのコレクションを展開する。

▲© Ronald Smits

▲© Ronald Smits

ラインナップは茶碗、ティーポット、カップ、小皿、ディープボールなど11アイテム。ひとつひとつの形には各時代の職人の経験や知識、記憶が詰まっており、その時代に必要とされたデザインとなっている。今回は54形状を展示販売するが、製造停止となったものを使用するため、在庫は限られている。

▲© Sander Wassink

▲© Sander Wassink

また、色はそれぞれの在庫数が異なるため、シンプルに特徴ある一色でまとめている。有田は深い緑の岩山に囲まれ、自然が美しい町であることから、釉薬の色は有田ダムの深くて澄んだ青緑の水の色を再現している。

本来の有田焼では、同一プロダクトの色の変化はタブーとされることが多いが、kiji aritaでは釉薬の色の変化を特徴としており、微妙な青緑の美しいグラデーションがある。カップ類のみ外側はマットで仕上げており、艶ありの部分とのコントラストや質感を楽しむことができる。End

▲© Shibaura House

▲© Shibaura House

▲© Shibaura House

▲© Shibaura House

kiji arita Exbition 2022 with 530week

会期
2022年5月25日(水)~5月30日(月) 11:00~20:00
会場
渋谷ヒカリエ 8/COURT
詳細
https://www.instagram.com/p/CdV0Ez5Jpa1/

トークセッション「Sunday afternoon with kiji arita」

日時
2022年5月29日(日) 14:00~16:00
申込
https://kijiarita2022-530week.peatix.com/