宮崎・高千穂の風景をモノトーンで描写した
林雅之写真展「TAKACHIHO 天地水神」開催

▲天孫降臨伝承の二上山

写真家の林雅之は、写真展「TAKACHIHO 天地水神」を東京・南青山のGallery 5610にて2022年6月3日(金)から6月10日(金)まで開催する。

先ごろ宮崎・高千穂を撮影する機会を得て、同地を訪ねることになったという林。天孫降臨の地であり、多くの神々が登場する神話も現代に言い伝えられている。

また、九州のほぼ中央に位置し、祖母連山などの奥深い山々に周囲を囲まれた盆地地形により、四季折々に彩づく高千穂峡をはじめ、秋日の早朝には高千穂を覆い尽くす雲海を望むことができる。

▲天安河原

林は、「この地へ導かれ滞在の時間を重ねるにつれて華やかな観光地としてのイメージは次第に薄れ、いつしか私の脳裏に無色彩の静寂だけが記憶されていったのである」と語る。そして、「高千穂という聖地がみせてくれる天から地までの光景を人間の欲望による所業のない景色として感じてしまうのは、ものごとの本質を見抜く神々がそこに存在しているからなのだろうか」と自問自答する。

▲高千穂峡

今回は、林による高千穂の作品の中から、写真展のためにセレクトした大型のモノクロプリント約40点を展示する。「色彩の感情がないモノトーンの写真で描写することにより、肉眼では見ることのできない聖地に宿る豊かな精神を見たような気がする」という同氏の体験を、私たちも感じることができるだろう。End

林雅之写真展「TAKACHIHO 天地水神」

会期
2022年6月3日(金)~6月10日(金) 11:00~18:00
※入場無料、6月5日(日)休み
会場
Gallery 5610(東京都港区南青山5-6-10 5610番館)
詳細
https://www.deska.jp/upcoming/8702.html