NEWS | コンペ情報 / プロダクト
2022.05.13 14:00
次世代を担うクリエイターを育成・支援する国際デザインコンペティション「LEXUS DESIGN AWARD 2022」は、1,726点の応募の中から、シンガポールのポー・ユン・ルーによる「Rewind」をグランプリに選出した。
「Rewind」は、日常生活において慣れ親しんだ動作を、デジタルデバイスを用いて再現することで、認知症高齢者の記憶を呼び起こすことを目指すリハビリテーション支援ツール。デバイスを手に持って行った動作がペアリングされたモニター上に視覚的・聴覚的なフィードバックとして反映され、これが記憶を呼び起こすきっかけになるという。
プロダクトは、同アワードにおけるメンタリングを通じて、使い勝手や衛生面にも配慮したデザインへと進化。また、記憶を呼び起こすさまざまなシーンをプログラムに組み込み、認知症という世界的な社会課題に対するリハビリテーション支援ツールを、いかに身近で取り入れやすいものにするかという点を重視して、実践的なアイデアへと発展させたそうだ。
また、同作品は、LEXUSが掲げる3つの基本原則「Anticipate(予見する)」、「Innovate(革新をもたらす)」、「Captivate(魅了する)」、さらには今回新しく追加された「Enhance Happiness(そのアイデアがいかに人々に幸せをもたらすか)」を最も具現化していると評価された。
なお、LEXUS DESIGN AWARD 2022の入賞者6組のプロトタイプは、2022年6月6日(月)から6月12日(日)までイタリアで開催されるミラノデザインウィーク2022のLEXUS展示エリア内で一般に公開される予定だ。