NEWS | アート / 見本市・展示会
2022.04.25 14:00
イタリア・ヴェネチアでは、第59回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展が2022年4月23日(土)に開幕した。ファッションブランドのヴァレンティノがメインスポンサーとして支援する地元・イタリア館は、同日より2022年11月27日(日)まで一般公開される予定だ。
イタリア館は、アルセナーレ・ディ・ヴェネツィア(ヴェネツィア国立造船所)内のテセ・デッレ・ヴェルジーニに位置する。会場では、同館史上初めて、イタリアを象徴するアーティスト一人による単独の作品展を開催している。
ジャン・マリア・トサッティ(Gian Maria Tosatti)が手がけた大きな環境インスタレーション「History of Night and Destiny of Comets」は、新しい知覚をもたらすことを目指した作品である。
夢と思い違いのバランスを取りながら、文学的なリファレンスから視覚的なアート、演劇から音楽、パフォーマンスまで、さまざまな言語を合わせた媒体として構成しており、現在における人間らしさとその可能性を印象的なビジョンとして、前向きで楽観的な視点で表現した。
今回、ジャン・マリア・トサッティとヴァレンティノのクリエイティブ ディレクターであるピエールパオロ・ピッチョーリ(Pierpaolo Piccioli)は、芸術的な感性とクリエイティビティが絶えず変化し続け、あらゆる形になり得る、思いもよらない表現を探究したという。
また、テーマが現代の環境における人間らしさと、社会におけるその役割へと移るなか、同館のキュレーター、エウジェニオ・ヴィオラ(Eugenio Viola)は、そこに今という瞬間の大胆な解釈を加えて、現代における力強い主張となるプロジェクトを提案したそうだ。