Hondaは、同社が展開する小型ビジネスジェット機「HondaJet」などを活用した、国内の中長距離移動向けの新たなモビリティサービスの概念実証を行うと発表した。関連事業者・地方自治体などのパートナーとともに、2022年中には実証を開始する予定だ。

ビジネスジェットの特徴は、移動時間の短縮や自由なスケジュール設定、プライベート空間の確保ができることにある。世界的にはビジネスシーンを中心に利便性が高い移動手段として活用されているものの、日本では社会的認知の低さやインフラ・サービスの未発達により、規模が小さく発展途上にあるという。

その一方で、日本には、定期航空路や長距離鉄道などの公共交通による移動が不便な地方都市の組み合わせも多い。そこで同社は、陸・空のモビリティ連携によるスムーズで快適な移動体験を提供することを構想。

HondaJetを活用して、こうした都市間を結ぶことで、移動の大幅な効率化や地方活性化、遠隔地医療への貢献を目指している。また、Hondaだけでなくモビリティサービスに関連する事業者や地方自治体などとも連携して、陸上移動や目的地でのアクティビティを含む一貫した移動体験を可能にすることも検討しているそうだ。