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2022.04.25 15:00
国連の持続可能な開発目標(SDGs)に対して、デザインを通じてポジティブなインパクトをもたらすことを目指す、グローバルな企業・組織による非営利協定「Design for Good」がこのほど発足した。
この取り組みは、SDGsに関連するさまざまな社会的課題に対して、デザイン志向で顕著な影響を与えようとするもの。小さな組織や団体では実現不可能な大きな課題が対象となる。
今回参加したのは、ゼネラル・ミルズ、ロジクール、ネドバンク、ネスレ、マッキンゼー・アンド・カンパニー、マイクロソフト、ペプシコ、フィリップス、ロイヤル・カレッジ・オブ・アートなど。
さまざまなバックグラウンドとスキルを持つデザイナーによって形成された多彩なチームが具体的なインパクトを構想・設計・作成し、SDGsに沿って困難な状況にあるコミュニティを支援する。
Design for Goodは、上記9組織を合わせて、収益4,000億ドル(約51兆円)超、従業員約100万人、デザイナー5,000人を有する。これら各組織のデザイナーは、横断的なチームのなかで協力し、SDGsに重要な効果をもたらすプロダクトやサービスを研究・設計・開発することになる。
毎年、SDGsのうちの1つにフォーカスするそうで、2022年は「目標6:安全な水とトイレを世界中に」に取り組むという。
現在、世界中で何十億もの人々が、人間の健康を守るのに必要な、安全に管理された飲料水、下水設備、衛生サービスを受けられずに生活している。そこで、十分で公平な公衆衛生へのアクセス、淡水化、汚水処理、リサイクル・リユース技術の促進、総合的な水資源管理の実現などにむけたデザインソリューションが求められている。
Design for Goodの進捗状況については2022年後半に発表。その際、実装される最初のアイデアも発表される見通しだ。