大阪市北区のgraf porchでは、アーティストインレジデンスの第2弾として、感覚の蘇生をテーマに制作を続ける和泉侃の展覧会「匂いの焦点 / Kan Izumi exhibition」を2022年4月28日（木）から5月8日（日）まで開催する。

「匂い」は空気中を漂い、嗅覚を刺激するものを広くさすが、その解釈はとても多様で抽象的である。いわば、生活において表裏一体の存在でありながら、具体的な輪郭を描くことなく人々の記憶や認識の中に存在し続けているものである。

今回のねらいは、私たちの暮らしの中に存在している匂いや気配を多角的に検証・実験することで、「見えないもの」から「見るもの」へ、物質への意識や視点の解像度を鮮明にさせることだという。

同展では、匂いの捉え方、物質の輪郭、新作 |0のインスタレーションを3パートにわけて紹介するほか、IK studioオリジナルプロダクトや、これまでに取り組んだシャンプー、化粧水、ルームフレグランス、スキンケア商品などの販売を予定している。

また、期間中はporchに宿泊すると、アメニティとして同商品の利用も可能。感覚のピントを調整しに、会場へでかけてみよう。