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2022.04.13 12:00
イタリアのデザインスタジオ LATOxLATOは、ユニークなデザインの多肉植物用植木鉢コレクション「Scenografie」を発表した。建築をイメージした植木鉢で、多肉植物を美しいディスプレイで飾ることができる。
鉢のまわりにあるのは、同スタジオのデザイナーであるVirginia ValentiniとFrancesco Breganze de Capnistが手がけた立体的な装飾。それはまさにデ・キリコの絵画にも似た植物のための「舞台」であり、植物の美しさを引き立てることができるという。
コレクションには3タイプがあり、「Quinta n. 1」はアーチの連続で、奥行きのある遠近法が楽しめる。「Quinta n. 2」は大聖堂を思わせるデザインで、ロマネスク様式とゴシック様式を兼ね備えている。「Quinta n. 3」の階段は抽象的な印象だが、荘厳な雰囲気ももっている。
そのインスピレーション源となったのは、イタリアの芸術と建築の豊かな遺産である。それぞれがこうしたイタリア建築を象徴する要素をイメージしており、どこか夢のような世界へと誘ってくれる。
素材は鉄で、レーザーカットと溶接で造形。パウダーコーティングにより耐食性や耐水性があり、屋外での使用も可能。マイカグレー、コールテン、べっ甲の3色を用意する。
「さまざまな観葉植物には優れたデザインの植木鉢があるのに、サボテン用にはあまり選択肢がないことに気づき、LATOxLATOの新しいコレクションを作りました」と両氏はコメント。
さらに、「調べてみると、多肉植物にはさまざまな色があり、複雑で肉付きのよい形があることがわかりました。真っ白な壁や雑然とした本棚に置いても、そのユニークな美しさをすべて見せることはできません。そこで、サボテンをスターにする本物の『ステージ』をデザインするというアイデアに至りました」と語っている。