ポール・ケアホルムが1952年にデザインした
モダンデザインのチェアとテーブルが登場

フリッツ・ハンセンは、創業150周年を記念して、デンマークのデザイナー ポール・ケアホルム(Poul Kjaerholm、1929~1980)がデザインしたチェア「PK0 A™」とコーヒーテーブル「PK60™」を発売する。価格・店頭発売日は未定としている。

「PK0 A™」は、ケアホルムがフリッツ・ハンセンでのキャリアを歩みはじめた1952年にデザインされたチェア。数量限定で1997年に初めて製品化されたオリジナルモデル「PK0™」に対し、強度に改良を加えた新バージョンのモデル名は「PK0 A™」となる。

同氏としては珍しい曲線的な作品で、ヘンリー・ムーアやジャン・アルプらの彫刻や、当時のアメリカや日本のデザインムーブメントにインスパイアされた機能的で彫刻的な作品である。

また、成形合板の限界を押し上げ、素材を同氏が追求するピュリスムの言語へと変えたとされるこの作品には、無駄なところが一切ないという。今回は、オレゴンパインとブラックカラードアッシュの2種類を展開し、ウッドとコントラストを描く朱色のスペーサーが付属する。

一方、「PK60™」もまた、1952年にフリッツ・ハンセンでデザインされたが、製品化されることがなかった作品。当時のモジュラーデザインとは対照的なデザインで、モダンアート、とくに彫刻家イサム・ノグチの作品からヒントを得ているという。

透明なガラスを使用したテーブルトップからは、3つのパーツからなるブラックカラードアッシュやオレゴンパインのベースのフォルムが見える構造で、ウッドのベースは、新たなフォルムから継ぎ目のないひとつの作品が作れるスチーム曲げ木の技術を採用。

馴染み深いものと珍しいものを対比させる完璧なプロポーションを備えたデザインで、どの角度から見ても美しいそうだ。End