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2022.03.31 13:30
アルス・エレクトロニカはこのほど、新しい展示プログラム「Deep Space EVOLUTION」を発表した。魅力的なストーリーやさまざまなインタラクションによる没入型の視覚体験を提供するという。
アートやテクノロジーのためのアトリエ・ラボ「Ars Electronica Futurelab」では、1996年から「CAVE」と呼ばれる3Dのバーチャルリアリティ体験を提供。2000年代に入ると、新しい視覚体験を提供するプログラムとして「Deep Space」、そして「Deep Space 8K」を展開してきた。
その進化形である「Deep Space EVOLUTION」では、最新のレーザープロジェクター、非常にパワフルなグラフィックカード、新しい3Dトラッキングシステムにより、これまでにないインタラクティブなプログラムや壮大なアプリケーションを実現するそうだ。
たとえば「UNIVIEW:Where it all began」では、太陽系の惑星や天の川の中心にある巨大なブラックホールなど、宇宙全体の3Dビジュアライゼーションが楽しめる。また、「ハビタブルゾーン」や地球の磁場、月の形成や地球の進化における月の役割などについても学ぶことができる。
「Virtual Anatomy:Humans at the Center」では、ホモサピエンスが成し遂げた複雑で機能的な発達を解説。「Welcome to Planet B」は、気候変動とその影響を抑えるためにしたいことを選んでいくインタラクティブなゲームで、プレーヤーはエネルギーや廃棄物、住宅、輸送、農業などについて決定を行っていく。
また、「Transient」は、生成アルゴリズムを用いて、ハイパーリアルなデジタルブラシが、まるで本物のキャンバスがあるかのように巨大なスケールで際限なく絵を描きだすもの。一筆ごとにピアノの音色が流れ、ポリフォニックで相乗的な風景を作り出すとしている。