「サステナビリティ」と「美」に注目
Salone del Mobile.Milano 2022のプログラム公開

▲写真: Andrea Mariani

今年で60周年を迎える第60回ミラノサローネが、2022年6月7日(火)から6月12日(日)までイタリア・ミラノのロー・フィエラミラノで開催される。35歳以下の若手デザイナー約600名を含む2,000以上の出展者が参加し、新しいコレクションやライフスタイルのコンセプトを披露する。

今回は、同イベントの重要な価値観である「品質」「革新」「美」、さらには「サステナビリティ」を通じて、家具業界のエコロジーへの取り組みを反映。出展者にはサステナビリティに関するガイドラインを配布し、環境負荷の低い素材や素材供給元の物流面での持続可能性などが推奨されるという。

会場内では、サローネ国際家具見本市、サローネ国際インテリア小物見本市、ワークプレイス3.0といった毎年開催の見本市が行われるほか、隔年開催のエウロクチーナとその併催見本市FTK、サローネ国際バスルーム見本市も行われる。

▲写真: Andrea Mariani

▲写真: Andrea Mariani

さらに、インテリアのためのデザイン製品、装飾的・技術的ソリューションを紹介する見本市「S.プロジェクト」と、「エコロジーの転換の緊急性」「都市の最初の要素としての家」「都市鉱山(資源の宝庫)」をテーマにした、建築家マリオ・クチネッラによるインスタレーション「デザイン・ウィズ・ネイチャー(自然に寄り添うデザイン)」が開催。

また、第23回サローネサテリテには、約600名の若手デザイナーが参加。「DESIGNING FOR OUR FUTURE SELVES(未来の自分のためにデザインする)」をテーマに「サステナビリティ」にフォーカスし、社会全体に関わる自律性と包括性のニーズ、個々の年齢層や異なる能力のニーズに拡張されたデザインの利点について考えるそうだ。

そのほか、トークプログラム「TALK」では、エコロジーへの移行や近未来におけるデジタルの役割など、最も緊急性の高い問題を提起。「人間」「地球」「美」「デザイン」をめぐって、マリア・クリスティーナ・ディデロベアトリーチェ・リアンツァ、キアラ・アレッシの3名によるトークも展開される予定だ。End

▲写真: Andrea Mariani