個人のカーボンフットプリントに合わせて
CO2削減プロジェクトを支援する「Carbon Pay構想」

環境問題が深刻化するなか、私たちには環境への意識を高めるだけでなく、それをいかに習慣化するかが求められているだろう。そこで、パナソニックのデザインスタジオ FUTURE LIFE FACTORYが、環境問題に対する意識づけと行動を習慣化するための「Carbon Pay構想」を打ち出している。

これは、自分のカーボンフットプリントに合わせて、その量に相当する金額でCO2を吸収する取り組みを支援する仕組みである。森の保護・植樹・サンゴの植え付け・再生可能エネルギー発電所の建設・グリーンテクノロジーなど、自身が応援したい団体を気軽に選択できる仕組みを構想中だという。

このプロジェクトには、マッキャンアルファブルーパドルweMORIが参画し、カーボンフットプリント家電のプロトタイプをデザイン。リモコンやコーヒーマシン、オーディオといった家電に、ユーザーが排出したカーボンフットプリントが表示されるそうだ。

また、個別の家電だけでなく家全体のカーボンフットプリントを表示し、NFCタッチでカーボンペイできるデバイス「Carbon Pay Touch」のプロトタイプ、そして、Carbon Payアプリのプロトタイプ画面もデザイン。

アプリでは、年間のカーボンフットプリントや2030年・2040年の目標値も表示され、住居・移動など、カテゴリーごとの排出量を知ることもできる。これらの数値を見える化することで、自分の対応策がわかるようになるのだ。

換算された排出量は、CO2を削減するプロジェクトを支援することで、個人としてカーボンニュートラルを実現。また、このカーボンペイ(支援)により、アプリ画面は赤色から緑色に変化する。ただし、排出したCO2そのものが減るわけではないことも強調され、利用者はその事実を受け取ることになるとしている。End