波佐見焼ブランド「zen to」から
太田和彦監修の「酒器」が登場

長崎県波佐見町の陶磁器メーカー「中善」のオリジナルブランド「zen to」から、新しい酒器3製品が、「zen to」オンラインショップおよびセレクトショップ「ブリック&モルタル」(東京・中目黒)にて2022 年3月26日(土)より発売される。

監修者は、本業のかたわら日本各地の居酒屋を訪ね、酒にまつわる著書を発表してきたアートディレクター・作家である太田和彦。ラインナップは「蓬莱盃(ほうらいはい)」2種と2個セットの「夫婦盃(めおとはい)」で、酒を「きれいに飲む」ための盃だという。

▲蓬莱盃(深盃)

▲蓬莱盃(浅盃)

太田は「蓬莱盃」について、「日本酒好きの私は長年、飲みやすく、酒を美味くする盃を求めてきました。その結論は『陶器よりも磁器』。土ものの陶器は酒の味を曇らせますが、石の磁器は明快にきれいにします。形は『筒形のぐい飲みではなく、浅い平盃』。ぐい飲みは香りをこもらせ、飲むときにあおるので姿がわるく、しかも一気に入ってきます。浅い平盃は香りがひろがり、縁を唇に当て、すこし傾けるだけでスイと飲め、様子がきれいです」と語る。

さらに、「浅盃は手に持つ姿が美しく、深盃はじっくり味を楽しめます。その盃に藍染付の絵をほどこし『蓬莱盃』と名づけました。蓬莱山=東海中にあって仙人が住み、不老不死の地とされる霊山。一杯の酒が、蓬莱の地に心を運ぶことを願っています」と解説。

▲「夫婦盃」 撮影:野町 修平(APT)

▲蓬莱盃(深盃)

また、「夫婦盃」については、「ながく連れ添った夫婦ほど、心安らぎ、大切なものはないでしょう。まして、互いに『ごくろうさん』とかわす一杯の酒は。そのとき同じ盃であれば、さらに一体感は高まります。つがいで泳ぐ鯉に、夫婦の姿を託して「夫婦盃」をつくりました」とのコメントを寄せている。End

▲蓬莱盃(浅盃)

▲「夫婦盃」

▲太田和彦