「コクヨデザインアワード2022」受賞作品が決定
グランプリは思考を整理するノート「Flow of Thoughts」

▲「Flow of Thoughts」 Emilie & Joseph(Emilie-Marie Gioanni、Joseph Chataigner)

コクヨは2022年3月12日(土)、「コクヨデザインアワード2022」の受賞作品を決定した。グランプリには、Emilie & Joseph(Emilie-Marie Gioanni、Joseph Chataigner)のノート「Flow of Thoughts」が選ばれた。

19回目を迎えたコクヨデザインアワード2022のテーマは「UNLEARNING」で、これまで疑うことのなかった知識や感覚、積み上げた経験を一度リセットし、未来を思い描く中で求められるプロダクトのデザインを募集。国内外58か国から合計1,031点(国内555点、海外476点)の応募があった。

グランプリを獲得した「Flow of Thoughts」は、思考を整理するための日記であり、マキシマリストな世界のためのミニマリストな手帳である。頭の中でざわめく声を鎮め、意味のある記憶を形づくりながら心の負担を減らすなど、考えを厳選することで思考のミニマリストになる、自分磨きのツールだという。

▲「トキヲクム」 mrk(武市美穂、上田和実、小林諒)

また、優秀賞には3作品が選ばれた。mrk(武市美穂、上田和実、小林諒)によるお香・タイマー「トキヲクム」は、色々な形と香りのお香ブロックを組み合わせることで、これから過ごす1時間をデザインすることができる。慌ただしく過ぎゆく日常の中で自分のリズムを取り戻してほしい、という思いからできあがったお香時計である。

▲「描画で広がる質感の世界」 21B STUDIO(時岡翔太郎、コエダ小林、有村大治郎)

21B STUDIO(時岡翔太郎、コエダ小林、有村大治郎)の「描画で広がる質感の世界」は、さまざまな質感を描くことができる画材セット。性質が異なる同色の画材で描画することで、素材感やマチエールといった、普段は意識していなかった「質感の世界」を広げてくれる。

▲「果実の楽器」 21B STUDIO(時岡翔太郎、コエダ小林、有村大治郎)

同じく21B STUDIOによる「果実の楽器」は、種や房といった果実の構造を模したシェイカー。振ったり転がしたりすると、果実ごとに個性ある音を奏でるそうで、形から音を想像したり、音から中身を想像したりと、「目で聴く」「耳で視る」といった知覚の相互作用を促し、五感の学びほぐしができるプロダクトである。

また、授与されたトロフィーと表彰状も、テーマ「UNLEARNING」に即してその在り方を新たにデザインし、リモート時代でも喜びを分かち合える「バーチャルトロフィー」とした。このトロフィーは、応募総数と同じ1,031個の要素を持ったトロフィーが1ヵ月に1つずつ完成し、1年間で12種類のトロフィーを楽しめる。すべての変化を見せた1年後には、NFTを付与した3Dデータが受賞者に贈られる。End