ヴァン クリーフ&アーペル
ダンスフェスティバルをロンドンで開催

フランスのハイジュエラー ヴァンクリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)は、第1回「ダンス リフレクションズ by ヴァン クリーフ&アーペル」を、2022年3月23日(水)まで英ロンドンにて開催している。

ダンスの振付に光を当てたこのフェスティバルでは、主要なレパートリー作品と新作からなる17のモダンダンスとコンテンポラリーダンスを上演。ロイヤルオペラハウスサドラーズウェルズ劇場テートモダンと共同で開催し、創造・継承・育成の3つの価値をもとにした多彩なプログラムを提供している。

半醒半睡という概念―眠りに落ちる寸前の感覚をダンスで探究するボリス・シャルマッツは、「SOMNOLE」でソロダンスというミニマルな形式の可能性を探求。親しみやすいメロディとまどろむようなジェスチャーが一体となり、夢うつつの状態にあるかのようなダンスを披露する。

▲Photo: ©Marc Domage

クリスチャン・リッツォの「une maison」は、パフォーマーたちが吊り下げられた可動式の照明構造と対話を繰り広げるという、ダンスと演劇を融合した作品。同氏はこの作品のなかで、空間に身体を置くという、彼にとって切実な探求を推し進めているという。

また、ジゼル・ヴィエンヌの「This is how you will disappear」は、ダンス作品であると同時に、巨大なインスタレーションでもある。不吉な秘密を抱えた森の深淵が変容するさまを描き出しているそうで、霧が不気味に立ち込める舞台で若い体操選手とそのコーチ、ロックスターが一堂に会し、社会と自我との間に潜む戦いを想起させるような、壮大なシーンを繰り広げる。

▲Photo: ©Marc Domage

▲Photo : © Sheldon Hunt

そのほか、ブリジェル・ジョカ、ラウフ・ラバーレッグズ・ヤシット、セラフィン1369(ジャミラ・ジョンソン=スモール)、カテリーナ・アンドレウといった新世代を代表する振付家も参加している。End