座ったままの状態で立ち上がる
次世代の椅子型モビリティ「TRANSELLA」

モビリティ製品の研究開発などを手がけるLIFEHUBは、次世代の椅子型モビリティの開発を目指している。2023年7月にイニシャルモデルの一般販売を始め、2024年中には量産型の市販モデルを投入するという。

同社は「人類の身体的な制約からの解放」というミッションを掲げている。これを具現化するのが、第1弾プロダクトとなる電動車いす「TRANSELLA(トランセラ)」(仮称)である。

TRANSELLAは二輪起立構造を実装しており、今までの車いすにはなかった「歩く、立ち上がる、乗り越える」といった動作を実現するものである。たとえば店舗内で陳列された商品を眺めたいとき、レジやカウンターで用事を済ませたいときには、ユーザーはTRANSELLAに座ったままの状態で約60~80cm立ち上がることができるそうだ。

さらに、自宅や学校、職場や外出先の店舗内において、テーブルや机の間など狭小スペースを移動しなければならないときには、TRANSELLAは約1mの道幅でも360度自由に方向転換できる移動性能を実装するとしている。

また、日常生活の中で電動車いすとして使えるように、一般的な電動車いすに搭載されているレバーやボタン、リモコンによる基本的な操作機能を実現する見通し。重心移動による操作のほか、立ち上がり時に周囲の人や物とぶつからないためのレーザーによる接触防止機能、転倒時にユーザーの身を守るエアバック機能、転倒を検知してスマートフォンに緊急アラートを通知する機能などの実現も進めている。End