簡素な造形を持つ「クラシコム」の新たなVI
原研哉がロゴ・サイト・フォントをデザイン

クラシコムは、2021年9月に創業15年を迎えたのを機に、ロゴをはじめとしたVIをリニューアルしたことを発表した。既存のロゴは2022年2月24 日(木)より順次新ロゴに変更し、新たなコーポレートサイトとオリジナルフォントを公開した。

デザインを担当したのは日本デザインセンター代表の原研哉。オリジナルフォントは、「堂々と中庸であること」と「これを用いて画面を生成した際に明快な個性を醸し出すこと」の両立をテーマに、KURASHICOMのロゴタイプを基軸とした専用フォントを設計。

尖ったセリフのないサンセリフ書体で、見出しや固有名詞の場合、字間をやや空けて組むことで特徴が強調される。Webサイトでは見出しに大文字を使うことで、ユーザーは直感的にクラシコムのサイトの印象を感じとれるという。

VIシステムについては、原は「空気のように生活に溶け込むサービスを、かたちに落とし込む仕事でした。無色透明でありながら、揺るぎない安定性を持ち、どんなイメージをも受け入れ、人々の思いや暮らしに寄り添える、そんなかたちを無数に模索しました」と語る。

また、原とクラシコム代表・青木耕平の対談も公開。今回のVIリニューアルの経緯から、この先向かっていく、「日本の暮らしビジネスの未来」をテーマにした対談を楽しむことができる。End