NEWS | フード・食
2022.02.24 13:22
伝統食材を記録するためのプロジェクト「味の箱船」に取り組んでいるSlow Food Nippon(日本スローフード協会)は、生産者や地域の人たちと協働して絵本「味の箱船 絵本シリーズ」を制作した。
同プロジェクトには、伝統がある固有の在来品種の野菜や果物と加工食品、伝統漁法による魚介類など、世界中で5,500食材以上、日本では74食材が登録されている(2021年12月現在)。
その多くは、各地域にしかない食材や、このまま放っておいたら作る人も食べる人もいなくなってしまうような希少なものばかりだそうで、世界共通のガイドラインで選定、登録し、それらが完全に失われてしまわないように記録しておくことを目的としている。
日本の74の箱船食材は、高齢化によって担い手が不足していたり、「食べたことがない」「調理法がわからない」といった理由で、子どもたちの口に入る機会もなくなっているという。
そこで、味の箱船 絵本シリーズは、74食材のうち4地域の4食材を題材に、各地域の生産者や、保存活動に取り組む人や料理人、作家、アーティスト、子育て中の親など、地域のいろんな人たちを巻き込みながら4冊の絵本を制作。今後は、子どもたちへの読み聞かせや食育ワークショップをしたり、食材の担い手育成のためのインターンシップも行っていく予定だ。
今回テーマとなったのは、「ハタハタのしょっつる(秋田県)」「潮かつお(静岡県 西伊豆町)」「エタリの塩辛(長崎県)」「フーヌイユ(沖縄県 国頭村宜名真)」。
2022年2月26日(土)には、Slow Food Nipponと神戸市が共催する食のイベント「We Feed the Planet Japan 2022~みんなでつくる、おいしい食の交換会~」において、絵本の初披露を行う。
味の箱船 絵本シリーズ お披露目会
- 日時
- 2022年2月26日(土)10:30~11:00
参加無料・下記サイトよりエントリー - 場所
- デザイン・クリエイティブセンター神戸 KIITO 1階
- 詳細
- https://peatix.com/event/3169666