「切出小刀」をテーマにした展覧会
竹中大工道具館で開催

神戸市中央区の竹中大工道具館では、展覧会「切出小刀-大工道具鍛冶が込めた想い」が2022年3月5日(土)から5月8日(日)まで開催される。

同展のテーマは、小型刃物の一つ「切出小刀(きりだしこがたな)」。カッターナイフが普及する以前には、大工仕事や竹細工、木彫をはじめ、子供の工作から家庭用に至るまで、さまざまな用途で使われた身近な刃物だった。

▲左:千代鶴延国作(1971年)、右:長谷川幸三郎作「直」(1982年)

また、大工道具鍛冶にとっては、鑿(のみ)や鉋(かんな)のように厳密に決められた定形がないため、自らの自由な発想を盛り込むことのできる数少ない刃物なのだそうだ。

今回は、千代鶴是秀作の切出小刀「自尊」「懐古」をはじめ、石堂秀一、千代鶴太郎、長谷川幸三郎、宮野鉄之助など、用の美を極めた大工道具鍛冶の名工がつくった数々の切出小刀を一堂に展示する。

▲千代鶴是秀筆はがき(1941年)

また、ワークショップ「切出小刀を作ろう」を3回にわたって開催。本職の指導のもと、2022年4月22日(金)から4月24日(日)までの3日間をかけて「鍛接」、「成形」、「焼入れ・焼きもどし・刃研ぎ」を行い、自分だけの切出小刀を製作することができる。End

展覧会「切出小刀-大工道具鍛冶が込めた想い」

会期
2022年3月5日(土)~5月8日(日)
9:30~16:30(入館は16:00まで)
休館日
月曜日(祝日の場合は翌日)
会場
竹中大工道具館1Fホール
詳細
https://www.dougukan.jp/special_exhibition/kiridashi

ワークショップ「切出小刀を作ろう(全3回)」

日時
2022年4月22日(金)~4月24日(日)
9:30~12:30または13:30~16:30
場所
1階テラスおよび地下2階木工室
申込締切
2022年4月4日(月)必着
詳細
https://www.dougukan.jp/event/detail.php?id=61dfc53af0111