UXPin、「MUIライブラリ」を提供開始
高速プロトタイピングが実現可能に

UXデザインツールを提供する米UXPinは、React基盤UIライブラリであるMaterial UI V5(MUI5)を、UXPinの最新テクノロジー「Merge」を通じて実装した、最先端のコードベースデザイン機能を無料トライアルサービスで提供開始した。

UXPinは2010年に設立されたUXデザイン専門会社で、コードベースで動くSaaS基盤のUXデザインツールを手がけている。デザイナーにはノーコードで本物のようなプロトタイプを、デベロッパーには製品化に実装できるコードを提供している。

MUI5は、Googleが2014年から提唱したデザイン概念であるマテリアルデザインのガイドラインをベースに開発された、世界中で最も採用されているUIコンポーネントライブラリMUIの最新バージョン。

Reactで実装されているので、単なるUIイメージのライブラリではなく、製品開発の実装ができるコードコンポーネントとなっていて、インタラクティブなデザインコンポーネントによるプロトタイプによって、スピーディーな製品開発が実現可能となる。

ただ現状は、デザインシステムを導入している先進企業でも、UXデザイナー中心のUIライブラリだけの構築や、UXデザイナーとフロントエンジニアがそれぞれ別々のライブラリを管理することが多い。そのため、デザイナーが描いたものを実際にエンジニアが具現化するとき、両者の隔たりによって、プロダクトの完成に多くの時間と労力がかかってしまうという。

そこで、最先端のコードベースツールであるUXPin Mergeでは、UXデザイナーはノーコードでありながらもHi-FiのUXデザインが作成でき、デザイナーがフロントエンジニアにコードを渡すだけで両者の課題を解決する「DesignOps + DevOps ソリューション」とした。さらに、MUI5を実装して提供することで、自社のデザインシステム構築の前や途中でも、MUI5による新しいデザインプロセスの検証を行うことができるようになるそうだ。End