▲©Franklin Azzi Architecture, Daumesnil, Paris, 2021
フランス・パリのインテリア国際見本市 メゾン・エ・オブジェが、2022年1月20日(木)から1月24日(月)まで、パリ北部のパルク・デ・ゼクスポジション(Parc des expositions)で開催される。
同見本市では、メゾン・エ・オブジェ・パリ2022年1月展として、2020年9月にデザイナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれた、Franklin Azzi(フランクリン・アジ)を特集する。
▲Franklin Azzi Architecture, The Bureau – Monsigny, Paris, 2020 ©Valerio Geraci_portrait Franklin Azzi
2024年完成予定の新モンパルナスタワーなどを手がける同氏は、建築・インテリアデザイン・デザイン・現代アートなどをつねに対話させ、あらゆるスケールや空間タイプに利用できるデザインとクリエーションを展開している。また、彼が手掛けるものには、あらゆる利用者のニーズに対応する持続可能性の追求が見てとれるという。
そこで今回は、「RETRO FUTUR(レトロ・フューチャー)」と題した没入型の演出を公開。同氏が実践しているような建築家の仕事を例に、過去のツールを用いた未来の創造プロセスを探るもので、シンプルかつフレキシブルな黒塗りの金属製のデジタルテーブルを用いて、建築家の日常を演出する。
▲©Franklin Azzi Architecture, Isabel Marant, 2012
▲©Franklin Azzi Architecture, Isabel Marant, 2012
▲©Franklin Azzi Architecture, Mama Shelter, DubaÏ, 2017
▲Franklin Azzi Architecture, Halles Alstom, ESBANM, Nantes, 2017 ©Luc Boegly
▲Franklin Azzi Architecture, Blend Beaumarchais, Paris, 2017 ©Alexandre TABASTE
▲Franklin Azzi Architecture, Beaupassage, Paris, 2018 ©Charlotte Donker
▲Franklin Azzi Architecture, Kiosque Eiffel, Paris, 2020 ©WEARECONTENT
▲Franklin Azzi Architecture, EP Yaying, Shanghai, 2021 ©Matjaz Tancic
テーブル上の一連のスクリーンには、建築家という仕事に特有のベーシックかつ伝統的なツールや、日常的に使われるプロジェクト開発に必要なものが映し出され、建築事務所の最新作と関連した、建築家の手仕事が紹介されるそうだ。また、空間全体は、アップサイクルされた工業用フェルトの細長いきれで囲み、会場から展示品を隔離するとともに、ビジターに自由な出入りを促してくれる。
▲©Franklin Azzi Architecture, EP Yaying, 2021
▲©Franklin Azzi Architecture, EP Yaying, 2021
▲Franklin Azzi Architecture, EP Yaying, Shanghai, 2021 ©Matjaz Tancic
▲Franklin Azzi Architecture, EP Yaying, Shanghai, 2021 ©Matjaz Tancic
▲Franklin Azzi Architecture, EP Yaying, Shanghai, 2021 ©Matjaz Tancic
デザイン、建築、映画、文学、ファッションなど、クリエイティブアートの分野では、「レトロフューチャリズム」がトレンドとなり、この事務所のグローバルなアプローチにおいても、インスピレーション源のひとつになっている。今現在未来的とされるものは、すべて時間とともにレトロフューチャリスティック(レトロな未来像)になると考え、過去に思い描かれた進歩やSFをとらえたイメージの融合が特徴になるとしている。
▲Franklin Azzi Architecture, EP Yaying, Shanghai, 2021 ©Matjaz Tancic
▲Franklin Azzi Architecture, EP Yaying, Shanghai, 2021 ©Matjaz Tancic