日本財団・大阪大学 感染症対策プロジェクト
安藤忠雄が「感染症研究棟」をデザイン

日本財団大阪大学はこのほど、「日本財団・大阪大学感染症対策プロジェクト」の一環として建築する、「感染症」に関する研究棟のコンセプトデザインを発表した。

デザインの監修は建築家・安藤忠雄が担当。「宇宙船地球号」をイメージした楕円形の建物になるという。世界中の優秀な研究者がここに集まり、力を合わせて問題に取り組んで欲しい、という想いが込められているそうだ。

▲安藤忠雄による感染症研究棟コンセプトデザイン 提供:大阪大学

安藤忠雄は、「これは日本にとっても世界にとっても、大変重要な取り組みになると思いました。感染症は人類に対する大きな脅威であり、世界中一丸となって取り組むべき問題です」とコメント。

さらに、「恐らくこれからも形を変えて、人類に挑戦してくると思われます。その対抗手段として、感染症研究は今後ますます重要性を帯びてきます。研究棟の形状には、楕円形を採用しました。感染症の問題は、世界を巻き込む人類としての問題であると同時に、地域格差や差別など、一人一人の心の問題でもあります。それらを多角的に解決する『宇宙船地球号』としての役割を意識して、デザインに反映しました」と語っている。End