イッタラが140周年を記念したコレクションを発表
フィンランドのデザインに触れるイベントも開催中

▲イッタラで彩られた部屋(写真クレジット:Helsinki Marketing / Iittala-Arabia)

フィンランドは豊かな自然が満ちあふれている国であることから、雪、氷、森、湖、心地よい夏の夜などが大きなインスピレーションとなり、独特のデザインとスタイルが創り上げられてきた。今回は、フィンランドのデザインの真髄に触れることのできるブランドや、フィンランドでデザインを感じられるユニークな場所や体験を紹介する。

創立140周年を迎えたイッタラ

▲イッタラの製品(写真クレジット上:Visit Finland / Elina Sirparanta クレジット下:Visit Finland)

フィンランドを代表するブランド イッタラは、今年140周年を迎え、この節目を記念してアニバーサリー・コレクションを発表した。

アルヴァ・アアルト、オイヴァ・トイッカ、ジャスパー・モリソンの廃ガラスのみで作られたリサイクル・グラス・コレクションや、新しい形と色彩をテーマに光の加減で色が変化する美しい色合いのアメジスト色が新登場した。

さらには、ニューヨーク在住のフィンランド人アーティスト、Santtu Mustonen(サントゥ・ムストネン)とのコラボレーションによる彫刻作品「Kartta」シリーズも発表している。

ヘルシンキ デザイン・ミュージアム「Intimacy」展

▲ヘルシンキ デザイン・ミュージアム(写真クレジット:Visit Finland / Aku Pöllänen)

ヘルシンキ デザイン・ミュージアムでは、「Intimacy」展が2022年3月13日(日)まで開催。2020 年代以降の最も著名なフィンランドのファッションデザイナーから、現代の作業服やウェアラブル・テクノロジーを支えるまだ無名のデザイナーまで、フィンランドの衣料品やアクセサリーのデザインを紹介し、身体と身につける衣服の深い関係を探る展覧会である。

フィンランド建築博物館「Hope from Wood」展示会

▲Viipuri Library の階段(写真クレジット:Visit Finland / Juho Kuva)

フィンランド建築博物館では、木造建築がもたらす希望という観点に着目した企画展「Hope from Wood」を2022年4月10日(日)まで開催。木造建築の初期から、人工知能によって生み出される未来の建築まで、幅広い期間の建築物を展示している。

スカンディック グランド セントラル ヘルシンキ

▲タンペレの街並み(写真クレジット:Visit Tampere / Laura Vanzo)

▲Scandic Grand Central Helsinki(クレジット:Visit Finland / Annabelle-Antas)

また、DesignOnTampereのクリスマスショップは、2022年1月6日(木)まで、Sokos Tampereデパートの3階で開催中。DesignOnTampereは、タンペレの街とファッション文化を発展させることを目的に、デザイナーのグループによって設立された団体だそうだ。

そのほか、Eliel Saarinen(エリエル・サーリネン)が設計し、1909年に完成したフィンランド建築のランドマークであるヘルシンキ中央駅に2021年4月、ホテル「スカンディック グランド セントラル ヘルシンキ」がオープンした。フィンランドのアールヌーヴォー様式の傑作であり、世界で最も美しい駅のひとつとして挙げられ、フィンランドで最も訪問者数の多い建築物のひとつとなっている。End