ロービジョン者のためのデジタルカメラ
「RETISSA®SUPER CAPTURE」

半導体レーザの開発・製造・販売を行うQDレーザは、レーザ網膜投影機器をビューファインダーとして搭載したデジタルカメラ「RETISSA®SUPER CAPTURE(レティッサ・スーパー・キャプチャ)」を開発している。

ロービジョンは、「眼鏡やコンタクトレンズなどを装用しても視力が0.3以下」の状態を指し、世界に2.5億人、日本で145万人にのぼると言われている。同製品は、ファインダー部が網膜投影機になったデジタルカメラで、周りの景色を見ることだけでなく、30倍にズームしたり、動画や静止画を撮影したりすることもできる。

▲ロービジョンでファインダーを除いたとき

意識的に多くの視覚体験を積み重ねる必要がある盲学校・視覚支援学校の子どもたちのためのカメラで、より良い将来を手に入れるための支援をするプロジェクトだという。さらに、外出するときに使う機器は、晴眼者も使う普通の見た目であってほしいというロービジョン者の想いから、誰もが使うカメラの形をした網膜投影機器にしている。

また、ロービジョン者が今の生活で困っていることを解決する(マイナスをゼロにする)だけでなく、プラスの価値を生活に取り入れるために、アングルとシャッターチャンスを自分で決めてシャッターを切る、自分ならでは感性で景色を切り取る、そんな面白さを提供するそうだ。

なお、同社は、同製品のプロトタイプ上限10台を盲学校に無償貸与するための寄付募集プロジェクトを「readyfor」にて開始している。End