サステナブルデザインの国際イベント
「LAGI」の日本展開がスタート

▲「Solar Hourglass(1st Place Winner LAGI 2014 コペンハーゲン)」 Santiago Muros Cortés

サステナブルデザインの国際イベント「LAGI(Land Art Generator Initiative、ラギ)」の日本版サイトが2021年10月にオープンした。

これまで、建築デザインコンペティションの企画・運営、教育・出版・展示、ワークショップ・講義の開催、コンサルティングなどを手がけてきたLAGI。同サイトでは、気候変動問題に関心をもつ日本の企業・自治体に向けて、カーボンニュートラルな街づくり支援やグローバルプロモーションなどの日本特別メニューを提供するという。

LAGIのデザインコンペでは、世界中のクリエイターが地域社会と共生する太陽光発電施設を構想。これを地域住民や世界の専門家(建築・エネルギー・アート分野)と共創し、パブリックアート作品として提案するそうだ。

▲「LAGI 2020 Fly Ranch」受賞作品の1つ「Seed」のパース

▲プロトタイピングの一環で、2021年夏に穴倉を現地に造った様子 

直近の活動としては、アメリカ・ネバダ州で行われる砂漠の祭典「バーニングマン」と提携し、「LAGI 2020 Fly Ranch」を展開。LAGIは、その母体組織が保有するオフグリッドな牧場跡地を舞台に、自給自足できるインフラ構築のアイデアを公募しており、現時点では複数の受賞チームとプロトタイプを制作中だ。

LAGIは、2010年より2年ごとに、世界中より数百のデザイン案が集まる「公募制建築デザインコンペティション」を各都市で開催してきた。ドイツ連邦庭園博覧会「BUGA 23」と提携して開催予定の「LAGI 2022 Mannheim」は、2022年3月にデザイン要項を発表予定。「LAGI 2024」の開催地は未確定で、日本での開催実現に向けて普及活動を行うとしている。End