これまでにさまざまなブランドと協働して斬新なプロダクトをデザインしてきた、ベンジャミン・ヒューバートが率いる英ロンドンのデザインオフィス LAYER。今回新たに手がけたのは、米スタートアップ Resonateのメディテーション用ヘッドセット「LightVision」だ。

ストレスにさらされる現代人のために開発されたこのヘッドセットには、手軽にユーザーを深い瞑想体験へと導くマトリクスLEDライトを搭載。「神経エントレインメント（引き込み現象）」と呼ばれる最先端の科学を活用することで、より簡単に効果が得られるという。

その仕組みは、従来の瞑想技術に振動や音、光を組み合わせたもので、魚の泳ぎや風にそよぐ木々などの自然の映像を、脳の周波数を活性化させるバイオモルフィック（生物形態的）なパターンへとたえまなく変化させる。その頻度やパターンを変えることでリラックスした状態へと導くそうだ。

LAYERは、メディテーションに新しいスタンダードをもたらすために、ソフトで扱いやすそうなデザインを採用。落ち着いたミニマルなものとすることで、使用する前から安らかな心の状態を促してくれる。

外側のフレームは顔の輪郭に沿った形状で、完全な没入体験を提供。未来的な内側には高性能のマトリクスLEDディスプレイを搭載し、LEDの明るさや音量の調節はフレーム下部にある静電容量タッチインターフェイスで直感的に行うことができる。

さらに、ファブリックで包み込むことで、ハイテク機器にソフトな手触り感を与えた。シームレスなストラップは、ジュエリーデザインを思わせるメタリックなものとし、ファッション性も意識している。また、瞑想中にはフレームにはめ込まれたライトから光が顔にかかるので、周囲に「邪魔しないで」と伝えることも可能だ。