NEWS | 展覧会
2021.12.02 14:30
エルメス財団は、アーティスト・レジデンシー10周年記念展「転移のすがた」を2021年12月17日(金)から2022年4月3日(日)まで東京・銀座メゾンエルメスフォーラムにて開催する。
「アーティスト・レジデンシー」は、さまざまなアーティストをエルメスの工房に招聘し、職人と体験の共有や協働制作を行うプログラムで、2010年より開催。これまでに34人のアーティストが21カ所の工房に滞在し、皮革やシルク、クリスタル、シルバーなどの素材を用いながら職人技術を体験し、好奇心溢れる作品を生み出してきた。
同展はソウル、東京、パリ郊外のパンタンで同時期に開催。過去10年間の歩みから、職人・アーティスト・メンターのあいだで交わされ紡がれてきた、さまざまな「転移」のすがたを3都市それぞれ異なる視点で複層的に回顧する。
東京のフォーラムでは、2020~2021年のプログラムに参加したクロエ・ケナムとメンターのイザベル・コルナロ、エンツォ・ミアネスとメンターのミシェル・ブラジー、フランス在住の小平篤乃生とメンターのジュゼッペ・ペノーネの3組を紹介。滞在アーティストと推薦者(メンター)の関係性に着目し、彼らの作品のあいだに見出される共鳴や、ある種の共犯関係を明るみにするという。
同展のディレクターを務めるガエル・シャルボーは、「『転移』とは、現在の出逢いの中に、過去の欲望が再現されるメカニズムを意味する精神分析の用語を参照しています。アートの世界と職人技の世界が、レジデンシーの時間のなかで一体化してゆく過程の象徴として用いました。私たちの心の内に深く根ざした名状し難い何かが、ひとつのかたちに辿り着くまでには長い時間がかかります。その時間によって転移が生まれるのです」とコメントしている。
エルメス財団 アーティスト・レジデンシー
10周年記念展「転移のすがた」
- 会期
- 2021年12月17日(金)~2022年4月3日(日) 入場無料
- 開催時間
- 月~土 11:00~20:00(入場は19:30まで)
日 11:00~19:00(入場は18:30まで) - 休館日
- 不定休
※ギャラリーは原則、銀座店の営業に準じる。ただし、開館日と開館時間の最新情報はウェブサイトにて確認が必要。 - 会場
- 銀座メゾンエルメスフォーラム 8・9階
- 詳細
- https://www.hermes.com/jp/ja/story/maison-ginza/forum/211217/