NEWS | コンペ情報
2021.11.30 14:50
2003年に香港デザインセンターが創設し、アジアで大きなインパクトをもたらした優れたリーダーシップやデザイン、プロジェクトを表彰している「DFA アワード」は、2021年の受賞者を発表した。
DFA アジアデザイン賞の全カテゴリーのなかで最高となる「Grand Awards(大賞)」には18のデザインプロジェクトが選ばれ、日本のプロジェクトも数多く受賞した。
百枝優建築設計事務所による「Farewell Platform」は、長崎県佐世保市の上相浦駅に隣接する葬儀場。駅と葬儀場の風景が重なり合うようにデザインされており、列車を待つことと葬儀場で故人に最後の別れを告げて出発することにつながりを見出している。
日本設計が手がけた「熊本城特別見学通路」は、2016年の熊本地震で甚大な被害を受けた熊本城の望む高架式の見学通路。これにより、訪れた人は進行中の復旧工事をいつでも見ることができるようになった。
ヤマハのデジタルサックス「YDS-150」は、ソプラノ・アルト・テナー・バリトンの音色だけでなく、シンセサイザーの音色も演奏可能。
SOL styleの「Lei」は、ガラス製のランタンに置いたキャンドルで動く、シンプルでエレガントなノンエレクトリックのアロマディフューザーである。
「ZOZO本社ビル」は中村拓志 & NAP建築設計事務所と竹中工務店によるプロジェクト。広場やカフェ、ショップ、幼稚園、食堂は一般の人でも一年中利用することができ、コミュニティイベントも開催するなど、建築デザインを通じてZOZOの企業理念が表現されている。
VUILDによる「まれびとの家」は富山県南砺市に完成した住宅で、3D木材加工機「ShopBot」と地元の木材を使い、低コストを実現。都会から訪れた人と過疎化した地方を結ぶ別荘である。
木住野彰悟がアートディレクションを担当した「新宿 北村写真機店」の新ロゴのコンセプトはカメラオブスクラ。2つの交差する線は、絞りやレンズに入る光とキタムラのイニシャルを表している。
また、大黒大悟が手がけた「EXPERIENCE JAPAN PICTOGRAMS」は、日本が最高の旅行先となることを宣伝するためのピクトグラム。マーケティングや看板で使用することができ、誰でもすぐに理解できるものとなっている。