NEWS | インテリア
2021.11.26 15:12
デンマーク・コペンハーゲンのファニチャーブランド TAKTは、同国のビジュアルアーティスト Malene Bachがカラーデザインを手がけたチェアコレクション「Cross Chair Tube」の新色を発表した。
英ロンドンのデザインオフィス Pearson Lloydがデザインしたチェアで、新色はデンマークの街の建物によく見られるカラーにヒントを得た。チェアのモダンなデザインにデンマークの幅広い文化的な文脈を組み合わせ、記憶が蘇るような感覚がもたらされることを目指した。
今回はアイアンブルー、カッパーレッド、クロムグリーン、ライケングリーンの4色を新たにラインナップ。ドアや窓、ベンチ、門などに使われてきた古くからなじみのあるカラーでありながら、今日の美的センスともつながる現代的なものでもあり、なおかつこれから数十年も使い続けることができるという。
そして、伝統の印象とモダンな形状との組み合わせやコントラストによって、チェアの時代を超越した感覚が強調される。さらに、この新色は人の目を引きすぎたり、視覚的なノイズを生み出したりすることなく、多様なインテリア空間に温かさと雰囲気を与えることができる。
Malene Bachは、「色彩はけっして一人で経験できるものではありません。つねに文脈のなかで経験されるのです。色彩はいつも文化的な面や歴史的な面と結びついており、それがカラーパレットの開発において大きな位置を占めました。過去に使われていたクラシカルなものを再解釈して生まれた新色は、現代の空間にどこか歴史的なものをもたらします。色彩は忘れていた身近な記憶の層を再活性化させ、古い記憶にもとづいた新たな体験を促すのです」と語っている。