NEWS | アート
2021.11.26 17:00
米ニューヨークのロングアイランドシティ地区に、パブリックアートインスタレーションシリーズ「LIC (Re)Connects」のひとつとなる作品「Ribbon」がこのほど登場した。
デザインスタジオ The Urban Congaがデザイン手がけ、場所づくりを専門とする企業 Hive Public Spaceと、地元の団体 Long Island City Partnershipと共同で制作。都市を活性化させる遊び心のある作品で、コミュニティどうしを再接続させることにフォーカスしたものである。
設置場所は地区内の遊歩道や共有スペースで、作品を見たり触れたりすることで、毎日のルーティンが楽しく中断されたり、周辺の環境を新たな方法で見つめ直すように促してくれるそうだ。
また、そのゆったりとした動きは、鑑賞者のゆく道を逸脱させ、これまでに訪れたことがないようなエリアへと導いていく、そんなひとすじのリボンのようにも感じられるという。
フレームに取り付けられたユニットは回転させることができる。これらのピースを動かしたり組み合わせたりすることで、作品自体が変化してゆき、光を周辺に反射させて新たな場を作り出すことができる。
さらに、回転ユニットには、ロングアイランドシティを称える言葉も書かれているそうだ。これらの「愛の言葉」は地面に貼りつけたQRコードを介して送信されたもので、時間とともに言葉も増えていく。そして、地区内外の人から寄せられた詩や励ましの言葉により、その場に対話が生まれていくのだ。
「Ribbon」は、人々が参加することで周辺の環境が活性化してゆき調和が生まれる、そんな共同作業をもたらす地域のプラットフォームになる。また、簡単に分解できて市内の別のスペースに移設できるモジュール設計となっているので、各エリアでさまざまなコミュニティのメンバーと愛の言葉を共有することができる。