NEWS | プロダクト
2021.11.24 11:32
真美堂手塚箔押所は、浮き出た数字に視たり触れたりすることで、視覚障害のある人と晴眼の人が一緒に使える「バリアフリーカレンダー2022」を2021年11月19日(金)に発売した。
同商品は、ミスター・ユニバースのアートディレクター・関宙明との協業で、2015年版から製作をスタート。手探りのなかではじまったプロジェクトだが、ユーザーからの声をもとに毎年改良を重ねてきたという。
バリエーションは2種類。カラータイプは、オレンジとグレーを組み合わせた、やさしい配色できれいなコントラストがあるもの。浮き出し加工が施されており、飾る空間に自然と溶け込む融和性と視認性の高さを備えている。
一方、白地タイプは、印刷のない真っ白な紙に、浮き出し加工を施したもの。一見するとなにも無いようだが、部屋に灯る光の影によって数字が映し出される。さらに、外からの光が差し込む場所では、影のカタチが少しずつ変化して、一日の光の移ろいが感じられる。
また、数字や曜日の形を浮き出すことで、点字の読めない人でも指で触って読むことができる。書体には触って読みやすく見た目にも美しい「フォアフィンガー書体」を採用。文字の浮き出るバランスや紙の質感までこだわり抜き、工場で一枚ずつ丁寧に仕上げているという。
カレンダーのページ下部には、各曜日とその月の祝日名を点字のみで表記。特別付録「点字のしくみ」を見て、書いてある点字を読むことができる。売上げの一部は、盲導犬育成施設のアイメイト協会に寄付されるそうだ。