ぺんてるとBASF、消しゴムの可塑剤を
非フタル酸系可塑剤に

文具メーカーのぺんてると、総合化学会社BASFの日本法人 BASFジャパンは、PVC(ポリ塩化ビニル)製消しゴムに使われる可塑剤を、BASFの非フタル酸系可塑剤「Hexamoll® DINCH(ヘキサモールディンチ)」へ切り替えたことを発表した。

この変更は、ぺんてるが製造・販売する「Ain(アイン)」および「Hi-POLYMER(ハイポリマー)」ブランドのすべてが対象となる。

可塑剤は、堅いPVC樹脂やゴムなどを軟らかく、しなやかにするために添加される化学品で、消しゴムの製造にも不可欠な材料。現在、フタル酸系可塑剤が国内市場の約8割を占めているが、近年では安全性の観点から欧州を中心に規制が高まっているそうだ。

BASFのHexamoll® DINCHは、人体と直接接触を伴う用途向けに特別に開発された非フタル酸系の可塑剤で、2002年に発売された。

今回の切り替えに伴い、ぺんてるとBASFは共同ブランディングを進め、その一環として、消しゴムのパッケージに原料の製品ブランド「Hexamoll® DINCH」の表示を行うことにしている。End