LAYERがAndreu Worldのためにデザインした
サイドテーブルコレクション「TRIADA」

ベンジャミン・ヒューバートが率いる英ロンドンのデザイン事務所 LAYERは、スペインの家具ブランド「Andreu World(アンドリュー ワールド)」のために、サイドテーブルコレクション「TRIADA」をデザインした。

特徴のある三本脚にちなんで命名された「TRIADA」。ダイカストアルミニウムを用いたテーブルで、スタック可能なバーテーブルとダイニングテーブル、そして高さ調節可能なテーブルがあり、ホスピタリティ向けにさまざまな場面で使えるように設計されている。

産業用のダイカストアルミニウムを表情豊かな形状に仕上げることを目指してデザインしたそうで、実用的な素材を使いながらもエレガンスをまとったコレクションとなった。

とくにその三本脚は繊細な彫刻のような佇まいで、あまり主張することなく、手に取りやすい印象を与える。さらに、脚は中央に向かって柔らかく流れているので、粘土のような天然素材を使った職人の手仕事をも彷彿とさせる。

また、どんなインテリアにもなじみやすい細やかな外観を保つために、天板は必要最低限のデザインにとどめた。これにより、TRIADAのシグネチャは、天板の下で流れるような脚に現れることになった。

それはまるでテーブルがフロアにそっとつま先立ちしているかのようである。そして、テーブルを折りたたむとベースが露わになって、その豊かな表情が強調され、収納しているときでさえ強いアイデンティティを放つことになる。

ベンジャミン・ヒューバートは、「TRIADAをデザインするときに課題となったのは、時間の経過にも耐えうる、使いやすいビジュアルのテーブルを作ることでした。実用的でシンプルなものが求められましたが、入れ替わりのはげしいマーケットでも生き残れるように、強いアイデンティティをもたせました」とコメントしている。End