NEWS | カルチャー
2021.11.16 16:10
グラフィックデザインの歴史を紐解く新刊書「世界を一枚の紙の上に 歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生」が、オーム社より2021年12月15日(水)に発売される。
いまから200年以上前に制作された一枚の図がある。これは「近代デザインの父」とされるモリスらの活動を半世紀以上も先んじており、現代のダイアグラム表現を凌駕する高度なものだとされる。
デザイン史を揺さぶるこのグラフィックは、なぜ制作されたのか。それは、19世紀初頭の西欧において、「世界を視覚化する」といういまだかつてない課題に直面していたからだという。
そこで、巨視的かつ不可視な対象である「世界」を描くために、ダイアグラムや主題地図などの新しい表現が次々に生み出された。この作業を担ったのは、科学者、地図学者、官僚、画家といった、デザインの非専門家たちであったそうだ。
同書では、こうした「世界を描く」という不可能に挑戦した人たちによる、知られざる科学的グラフィズムの150年の軌跡を紹介。雑誌「アイデア」の連載を書籍化したもので、アレクサンダー・フォン・フンボルトからオットー・ノイラートまでの科学的グラフィズムの壮大な物語を楽しむことができる。
「世界を一枚の紙の上に 歴史を変えたダイアグラムと主題地図の誕生」
- 発売日
- 2021年12月15日(水)
- 著者
- 大田暁雄
- 体裁
- B5判・272p(本文オールカラー)・オープンバック製本
- 価格
- 定価4950円(本体価格4500円+税)
- 詳細
- https://www.amazon.co.jp/dp/4274227855/