現代自動車の高級セダン「グレンジャー」
レトロな雰囲気でEVにリデザイン

自動車メーカーの現代自動車(ヒョンデ)は、発売から35年を迎える同社の高級セダン「グレンジャー(Grandeur)」をリデザインしたコンセプトEVを発表した。

今回の「ヘリテージ・シリーズ」では、以前のモデルをモダンにアレンジする「レストモッド(resto-mod)」により、初代「グレンジャー」のボックスデザインはそのままに、レトロフューチャーなイメージになるという。

エクステリアには、同社のEV「IONIQ 5」を象徴する装飾である「パラメトリック・ピクセル」のランプを採用。こうしたLEDのヘッドライトやテールランプのほか、最新式のサイドミラーやカバーを施したホイール、特徴のあるクラッディングパネルなど、味のあるアップデートがなされている。

さらに、ラグジュアリーなインテリアは、バーガンディのベルベットとナッパレザーで仕上げるそうで、「Newtro(新しさ+レトロ)」のコンセプトテーマに、かつてのオーディオ機器を想起させるブロンズカラーの照明と、オーディオファンに合わせた18個のスピーカーによるサウンドシステムを搭載する。

また、ダッシュボードの左右の端から延びるブロンズカラーのライトは、キャビンの周りに広がり、Bピラーを通り越して、整ったインテリア全体に魅惑的な色彩を放つ。「インフィニティミラー」が光を反射することで、後部座席には1980年代半ばの時代精神を反映したラグジュアリーなサロンの雰囲気が広がる。

同社は、1975年に発売された「ポニー」、そして1986年に登場した今回のグランデュールに続き、コンセプトEVによるヘリテージ・シリーズは今後も発表するとしている。End

▲PONY