京都市立芸術大学、移転工事の現場を
背景にした実験展示を開催

▲作品完成予想図(CG)

京都市立芸術大学が主催する「聞こえないを聴く・見えないを視る CASE-3『霧の街のポリフォニー』」では、京都市・崇仁地域にて、京都市立芸術大学の移転工事の現場を背景にした実験展示「EREHWON~いまここにありどこにもない場所」を2021年11月27日(土)から12月19日(日)まで開催する。

今回の作品名「EREHWON」は、NOWHEREの文字を反対から並べた造語で、「いま・ここ」にありつつ「どこにもない」他なる場所を指すという。

▲京都市立芸術大学移転による大規模工事が進む様子(GoogleMap)

この作品のなかに入ると音と光が消え、感じるのは呼吸と心臓の鼓動だけになり、音の反響がないために、感覚を背後から支える土台が変化する体験をすることができるそうだ。

▲市電運行当時の開催場所付近の様子(柳原銀行記念資料館撮影可能資料)

▲プロジェクトメンバー:倉智敬子+高橋悟《装飾と犯罪――Sense/Common》2015
「PARASOPHIA: 京都国際現代芸術祭2015」京都市美術館会場での展示風景
写真:河田憲政

距離や方向感覚のフレームが歪み、自身を空間や時間に定位しにくくもする。この不思議な装置を同大学の移転に向けた大規模工事が進む崇仁地域の河原町塩小路下ル広場に設置。そのとき、グローバルに広がる現実原則の時景に、他なる場としての小さな穴が開き、そこから忘れかけていた音や黙して語らぬ他者の声が響くことになるかもしれない。End

聞こえないを聴く・見えないを視る CASE-3「霧の街のポリフォニー」
実験展示「EREHWON~いまここにありどこにもない場所」

会期
2021年11月27日(土)~12月19日(日)
※入場無料・申込不要
開催時間
13:00~17:30 月・金曜日定休 
会場
京都市・河原町塩小路下ル広場(河原町通りとJRの線路がぶつかる北側の広場)
詳細
https://liquid-kcua.jp/erehwon