ロールス・ロイス、ダークな美しさを追求する
「ブラック・バッジ・ゴースト」を発表

ロールス・ロイスは、よりダークな美しさを表現した新型となる「ブラック・バッジ・ゴースト」を発表した。

同車の特徴は「リダクション(削減・縮小)」と「サブスタンス(実質)」。ミニマリズムと純粋さを徹底的に追求し、「ポスト・オピュレンス(脱贅沢)」を体現したモデルで、優れた素材を厳選して使用することで、控えめながらも知性を感じさせるデザインを実現した。

エクステリアは、自動車業界でもっともダークなブラックを目指して、45kgの塗料を霧状にしてホワイト・ボディに電着塗装。オーブン内で乾燥させ、2層のクリア・コートを施し、4名の職人が手作業で磨き上げ、ゴーストの特徴であるハイグロス・ピアノフィニッシュを行った。

スピリット・オブ・エクスタシーやパンテオングリルも、もともとのクロームメッキ工程に特殊なクローム電解液を導入し、ステンレス・スチール製の下地に共析させたダーク仕上げとしている。

インテリアには先進の高級素材を使い、丹念に作り込まれている。カーボン・ファイバーとメタリック・ファイバーを使った深みのあるダイヤモンド・パターンの複雑かつ繊細な生地は、ロールス・ロイスの職人たちが手がけた。これを、手作業で部品との位置を合わせて貼り付け、立体感を演出している。

また、ノワールな雰囲気をさらに高めるために、金属光沢の部品を減らし、ダッシュボードや後部座席のエア吹き出し口のサラウンドは物理蒸着法で暗色化。車載時計の指針の先端と12時、3時、6時、9時のアワー・マークだけを落ち着いたクローム仕上げとした。

この時計の脇には、「ゴースト」とともにデビューした世界初のビスポーク・イノベーション「イルミネーテッド・フェイシア」がある。850個を超える星に囲まれたレムニスケートが幽玄に輝くフェイシアとなっている。End