日本のテキスタイル産業の再生を図る
展示「FUJI TEXTILE WEEK 2021」

▲メインエリア:山梨県富士吉田市中心市街地 二丁目商店街

山梨県富士吉田市の中心市街地および地域の機織工場を舞台に、テキスタイルを活用した機屋展示・アート展のハイブリッド展「FUJI TEXTILE WEEK 2021」が2021年12月10日(金)から2022年1月9日(日)まで開催される。

富士吉田市は、緑豊かな景観と富士山からの清涼な渓流の水の恵みによって、1000年以上も続く織物の町として栄えてきた。しかし、近代化の流れとともに日本のテキスタイル産業は海外の産業スケールに押され、受注量が減少し、経済的に後退したという。

そんななか、同市のテキスタイル産業シーンはこの10年で多様な変化が生じている。地方創生や産業の再生を図るプロジェクトにより、クリエイターなどが訪れるようになったそうだ。

そこで、同市と多様な人々が産業と関わり、新しい未来を描くプロジェクトが始動。同イベントでは、テキスタイルを中心とした地域資源とクリエイティビティを融合させ、テキスタイルの創造・普及・活性・継承のためのクリエイションとネットワークを紡いでいく。

▲西裏地区 新世界乾杯通り

▲宮下織物

今回は「織りと気配」をテーマに、中心市街地周辺の空き店舗や蔵、旧銀行などにて、12 の機屋による機屋展示「WARP&WEFT展」と、大巻伸嗣郡裕美西尾美也らをはじめとする10組のアーティストによるアート展「Textile & Art 展」を開催。「機屋協力プロジェクト」ではアーティストと機屋が共同で作品制作を行い、テキスタイルとアートの役割や機能を問い、新たな可能性を探ることにしている。

▲大巻伸嗣《トキノカゲ》
展覧会:時間/彫刻‐時をかけるかたち
会場:東京藝術大学大学美術館陳列館/東京
制作年:2019.5.20~6.2
素材:布, ファン, 照明 サイズ:H420×W1200× D740(cm)
撮影:副島 泰平

▲今井俊介《Untitled》
acrylic on canvas 180 x 492 cm (180 x 144 cm each)、2013
布 untitled polyester size variable 2013-14

▲奥中章人《INTER-WORLD/SPHERE: The three bodies》
制作年:2021年
撮影:白木世志一
提供:北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs

▲手塚愛子《Loosening Fabric #6 (Entangled)》
制作年:2017年
素材:解かれた織物、サイズ:H330 x W210 x D219 (cm)
撮影:Stephen White
展示風景: Turner Contemporary(マーゲート、イギリス)2017年

また、「交流プログラム」では、イベントに参加するアーティストや機屋のトークショー、ライブパフォーマンス、機屋の工場をめぐるバスツアープログラムを展開。日暮れからは、富士吉田市の夜の観光スポット「西裏」地域の飲食店と提携し、参加者が集い情報交換できる場を提供する。End

▲川村 亘平斎

▲テンジンファクトリー

▲前田源商店

▲光織物

FUJI TEXTILE WEEK 2021

会期
アート展・機屋展示・交流プログラム
2021年12月10日(金)~12月12日(日)
アート展のみ
2021年12月10日(金)~2022年1月9日(日)
開館時間
10:00 – 16:00
※休館日:期間中 月火水と年末年始(2021年12月13~15日、12月20~22日、12月27日~2022年1月5日)
※12月16日以降の開館日は1日2回ツアー形式。①10:00~と②13:00~、各回約2時間を想定。SARUYA HOTELに集合
会場
山梨県富士吉田市中心市街地および地域の機織工場
詳細
https://fujitextileweek.com/