便利!ワイヤレスで充電できる
ガラスアプリケーションが登場

日本板硝子は、イギリスのCohda Design Limitedと共同で、さまざまな電子機器にワイヤレスで送電するガラスアプリケーションを製作したことを発表した。

このアプリケーションは、同社の「NSG TEC™透明導電膜付きガラス」とCohdaによるパワータップ 「P-Tap®」のワイヤレスパワー技術を組み合わせたもの。このガラスは、高透過率やガラス表面のコーティング膜の高耐久性、熱処理が可能といった特長をもつ。

その透明導電付きガラスを複数使い、中間膜を挟み込んで正(プラス)と負(マイナス)の電荷に分かれた2つの電流層を作り、外部からの電流を流すそうだ。そして、ガラスの表面にその2層をつなぐタップ(接続点)を配置することにより、そこに置かれた電子機器にワイヤレスで電気やデータを供給する。

設計士や建築家、技術者などのニーズに応じて、この仕組みを使った多様なアプリケーションの製作が可能だとしている。

小売店舗向けには、携帯電話やカメラなどの電子機器をワイヤレスで充電するディスプレイスタンドなどを、自動車分野では、フロントガラスに組み込まれたヘッドアップディスプレイのスクリーンに送電するアプリケーションなどを、初期の例として挙げている。

また、将来の用途として、アートギャラリーや美術館では、ワイヤレスで埋め込まれたLED照明がガラス陳列棚を美しく照らしたり、キッチンでは、透明なガラスカウンター上に電力を供給して、鍋、やかん、トースターなどの調理家電の使用をしたり、このガラス面を使ってワイヤレスで携帯電話を充電したりすることを見込んでいる。End