NEWS | 建築
2021.10.22 15:15
オランダ・エイントホーフェンで開催されているダッチ・デザインウィーク(Dutch Design Week)では、サスティナブルな建築と暮らしの可能性を提案するユニークな住宅「The Exploded View」が公開されている。
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デザイナー、起業家、研究者、政策立案者、ストーリー立案者などが参加した、「循環型・バイオベース建築の大使館(Embassy of Circular and Biobased Building)」と呼ばれる数年間にわたる研究プログラムの成果である。
気候と人に最大限配慮した住居のあり方を模索するプロジェクトで、デザインと建築を根本的に見直すために、循環型でバイオベースの一戸建て住宅の建設を試みた。
「建材」として使用されているのは、およそ100種類にもおよぶ自然由来のもの。建設業界では使われないものばかりであり、豊富に存在するので、材料として無限の可能性を秘めているという。
具体的には、木材や土、食品、海藻、汚水、あるいは菌類など、私たちの身の回りにあるありとあらゆるバイオベースのものを採用している。
こうした材料を活かす「方法」としては、接着剤や金具を使用しない分解可能性、下水のろ過後に残った物質による3Dプリンティング、地元にある残土の活用、さまざまな廃材の再利用の4つを掲げている。
また、こうしたプロジェクトを支える「ストーリー」は、価値、近隣、農業、健康の4つのテーマからなる。たとえば近隣については、ただサスティナブルな家を建てれば問題が解決するわけでなく、近隣の(再)構築が必要と説く。