NEWS | デザイン誌「AXIS」
2021.10.26 10:00
デザイン誌「AXIS」最新号発売のお知らせ
特集
「境界」から考える。 既存の「境界」をリフレームし、新しい関係性を構築する
私たちが暮らす世界や社会は境界に満ちています。国や場所を特定する物理的な境界もあれば、自己と他者など人間関係や感情などが絡む心理的な境界も少なくありません。これまでとは異なる生活スタイルが広がったコロナ禍では、リアルとバーチャルのコミュニケーションなど、従来の“区分”や“領域”の境界線が曖昧になった部分も数多く出現しました。そんな移ろいやすくもある境界を通して、世界を俯瞰し、将来もたらされる新たな価値や枠組みを考えてみたいというのが本号の特集です。自らが主体となって描く境界を介して、社会に対する新しい見方と想像力を示していきます。
特集一覧
想定している思考の枠組みの、向こう側との付き合い方 ーー「天然知能」
郡司ペギオ幸夫(早稲田大学教授、哲学者)
建築とランドスケープの境界を問い直す
シルビア・ベネディート(ハーバード大学デザイン大学院 Design Critic)
ポートランド州立大学公益デザインセンター(CPID)に見る、
境界線を越えるソーシャルプロセス
セルジオ・パレローニ(CPIDディレクター)
境界線を引き直し、組織の力を最大化させる
三越伊勢丹ビジネスソリューション事業部、大成建設先端デザイン室
「人間中心」の境界から、「自然中心」の境界へ
岩佐十良(自遊人代表)
特別寄稿 深澤直人「デザインとアートの境界」
「境界を引き直す」ことで生まれる未来
パオラ・アントネッリ(ニューヨーク近代美術館 建築・デザイン部門シニアキュレーター)、アリス・ローソーン(デザイン評論家)
(No) Border が示す、未来と近接する現在
東京藝術大学デザイン科
境界を引き直す意味とその可能性
ドミニク・チェン(情報学研究者) × 清水淳子(デザインリサーチャー)
表紙アートワーク:佐々木香菜子
インサイト
吉岡徳仁の“本源に遡る” デザイン ーー LIXILと表した「かたち」に込めた想いとは
2021年8月、愛知県常滑市でひとつの「集火台」が発表された。手がけたのはデザイナー、吉岡徳仁。東京2020パラリンピックに向け、同市発祥のINAXブランドを擁するLIXILの企画のもと制作されたものだ。本プロジェクトで吉岡は、LIXILと共にこれまでにないものを「かたち」にしたという。
インサイト
ロンドン・デザインミュージアム「スニーカーを紐解く」キュレーターインタビュー
コロナのため2020年5月から始まる予定が1年以上延期となりようやくオープンした、ロンドン・デザインミュージアムの「スニーカーを紐解く」展。デザインミュージアムでアシスタントキュレーターを務めるレイチェル・ハジャックに同展の企画意図について尋ねた。
インサイト
現代のコンビニ食を考えるパッケージデザインプロジェクト
三菱商事パッケージングが、ビグロング、タクトプロジェクト、スイミング、ヒロミチコンノデザインスタジオらとともにコンビニ弁当などの容器のデザインを再考するプロジェクトに取り組んだ。身近なデザインを通して、コンビニエンスストアという生態系に変化を与えようとする試みだ。
インサイト
トマス・ヘザウィックと中国IMモーターズ ーー 都市空間におけるインテリジェントEVの未来
EV熱が急速に高まっている中国。今年4月の上海モーターショーでは、IMモーターズがトマス・ヘザウィックのデザインによる馬車に着想を得た「AIRO(エアロ)」を発表。両者の考えを通じて、EVの未来、都市空間におけるモビリティのあり方を探る。
インサイト
d.school サラ・スタイン・グリーンバーグ インタビュー
創造的アイデアを引き出す81種のエクササイズ
デザイン思考の総本山とも言われる米スタンフオード大学d.school。そこで行われる型破りな体験や創造的アプローチについて300ページにわたりまとめた一冊が、9月に発売になった。著者はd.schoolのエグゼクティブディレクター、サラ・スタイン・グリーンバーグ。彼女が本書に込めた想いを聞いた。
LEADERS
澤田智洋(コピーライター、世界ゆるスポーツ協会代表理事)
大手広告代理店に勤務しながら、2015年に「世界ゆるスポーツ協会」を設立、現在はスポーツクリエイター、福祉クリエイターとしても活動する澤田さん。インタビューは、そのフィールドを生かして担当した東京2020パラリンピックの閉会式の話題から始まった。
田川欣哉のBTCトークジャム
ゲスト:藤井輝夫(東京大学総長)
デザイン・イノベーションファームTakram代表の田川欣哉さんがナビゲーターとなり、ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの3領域で活躍するトップランナーを迎える対談連載。第26回のゲストは、今年4月に東京大学総長に就任した工学博士の藤井輝夫さんです。
他にもさまざまなクリエイターたちの活動を紹介
Close-Up
北陸工芸の祭典 GO FOR KOGEI
Sci Tech File
現生動物から化石の謎を解き明かす 進化のリバースエンジニアリング
松岡廣繁(京都大学、古生物学者)
クリエイターズナビ
前田 景、リーサ・ヒエタネン、片岡聖登、ワンオブジェ・デザインスタジオ、藤咲 潤
& DESIGN
インテリア(土田貴宏)、アート(太田睦子)、フード(君島佐和子)、ビジネス(長谷川敦士)
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