ベルモンドと映画監督ウェス・アンダーソンが
イギリスのの客車「シグナス」をリデザイン

ラグジュアリーホテルなどを世界各国で展開するベルモンド(Belmond)は、アメリカの映画監督 ウェス・アンダーソンとデザインパートナーシップを結んだことを発表した。映画と旅行の黄金時代をトリビュートするもので、イギリスを走る豪華列車「ベルモンド・ブリティッシュ・プルマン」の客車「シグナス」をリデザインするプロジェクトである。

「ダージリン急行」(2007)や「グランド・ブダペスト・ホテル」(2014)で列車や旅を描いてきたアンダーソン。今回のリデザインでは、歴史あるアールデコ様式の客車を残しつつ、モダンなデザインで再解釈を施した。

シンメトリックなラインやユニークな色づかい、アールヌーボーなど、アンダーソンらしいデザインが詰まっているそうで、特注で新たにコンパートメントを2つ設けているという。

天井にはパステルピンクを使い、カーペットや座席はさまざまなグリーンのトーンで仕上げている。さらに、木製パネルに施されたみごとな寄木細工は、日光や雲、星、波といった模様をちりばめるなど、まるで映画のセットに足を踏み入れたような気分になれるそうだ。

アンダーソンは、「私は列車を愛しています。私の作品でもこれまで数々のコンパートメントや客車を作り上げてきました。今回のプロジェクトも二つ返事で引き受けました」と語る。

「ベルモンドのクラシカルな列車で行われる保存のプロセスも大切にしながら、そこに新しいものを付け加えてみました。この列車にはなにか特別なものが生き続けています。もはやポピュラーではなくなった旅行スタイルですが、これで新たな黄金時代に入ることでしょう」とコメントしている。End