NEWS | 建築
2021.10.18 15:04
東京大学大学院工学系研究科と積水ハウスは、建築家・隈研吾を中心とする「国際建築教育拠点(SEKISUI HOUSE – KUMA LAB)」の研究施設となる「T-BOX」を東京大学工学部1号館に新設した。2021年10月14日(木)より順次運用を開始している。
建築分野におけるデジタルテクノロジーの活用が世界的に急速に進むなかで、日本は高い技術力を持っているものの、その普及促進には大きく遅れをとっているとされ、世界的潮流に合わせた研究施設の整備および国際的な人材育成が業界の急務となっている。
そこで同拠点では、国際デザインスタジオ、デジタルファブリケーションセンター、デジタルアーカイブセンターの3つの活動を展開。コンピュテーショナル・デザインやポストデジタル、アーバンデザイン、建築史学などの建築学の各領域における国際的な研究・教育拠点の確立を目指しながら、「未来の住まいのあり方」を探究するという。
「T-BOX」は、同拠点が東京大学内で運営するスペースの呼称で、CNC加工機、3Dプリンタ、レーザー加工機などのデジタルファブリケーション設備を備えており、学内からの利用者を広く受け入れる、東京大学のものづくり環境のハブとなる。
同施設では、ライフスタイルや価値観の変化や、少子高齢化や環境問題など、ますます多様化する住宅へのニーズに対して、デジタルテクノロジーの活用でカスタマイゼーションが可能になる「住宅イノベーション」の実現を目指すとしている。